2008年9月4日木曜日

9/4 Today サンフランシスコ講和会議 (1951)……首相の靖国参拝はこの条約違反になる

これでやっと第二次大戦の戦争状態が終わった。8日に平和条約を調印。米国と英国が起草した条約草案をそのまま調印したものだが、現在も有効な国際条約である。戦後の日本はこの条約から始まった。靖国首相参拝について感情的な主張をする人が多いが純粋に法律的な問題だ。靖国神社への首相参拝はこの平和条約に抵触するのである。

平和条約第19条(d)で日本は占領期間中の占領当局のすべての行為を承認している。ということは戦争犯罪人の裁判・処刑も日本国政府として承認したということである。靖国神社に祀られた一般戦没兵士を国家の代表者である内閣総理大臣が敬意を表する事はまったくおかしいなことではないが、知らないうちに日本政府が犯罪人と認定した人物が合祀されてしまった以上、話はまったく別だ。日本国の首相が自分が認定した「犯罪人」に敬意を表する事となるので妥当ではないのである。

解決方法はこれまた全く簡単。どさくさにまぎれて祀られてしまった特定の人物だけの問題であり、解決は戦犯の分祀か新たな国立墓地の新設以外ない。

(参)拙文「靖国神社問題のボタンの掛け違い」

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